2月21日(土)練習日記

 本番間近。楽器の上手な大学オケの先輩がぼやいていたのをふと思い出しました。「本番前や本番に急にうまくなるのって、実はアマチュアの悪いところじゃないか。早くからきちんとさらっておけばいいし、合奏はいつも集中して臨めばいいのに」


 なんとも耳の痛い話です。なぜなら、私は20年超の長いブランクをへて楽器を再開しようと、当団に昨年末に加入したものの、あれこれとしっくりしていないから。これでもファゴットパート待望の新入り、ということになっていますが、たぶん大勢の団員たちをハラハラさせているはず……ああもどかしい!


 それでもやっぱり、楽器を吹くのは楽しいし、みんなで合奏をするのは、さらに楽しい。練習に訪れると、いつもそんなふうに思います。


 前置きが長くなりました。


 本番2日前、この日の練習は、最終盤の追い込みとなる強化練習です。指揮は直井先生。西船橋の葛飾公民館を舞台に全曲がっつり、15~21時の長丁場となりました。


 スパルタクスとフリーギアのアダージョは、直井先生が演奏の途中であえてタクトを振るのをやめることで、アンサンブルを積み重ねることの大切さを再認識させていただきました。


 スペイン奇想曲は、ここにきてさらに曲のテンポを前向きに見直すこととなり、なんだか新しい景色が見えてきたように思えました。


 ほかにも、各曲でアーティキュレーションやアレンジを細部にわたって確認したり、重要な和音をピックアップして合わせたり……。


 この日は「この部分はあしたまた」というコメントが何度もありました。直井先生は本番の前日そして当日を見据えて、ギリギリまで私たちを引っ張り上げ、押し上げようとしてくれているわけです。


 当然ながら、直井先生の描く理想の演奏と、現時点のできばえには、まだまだかなりの開き、距離があるのでしょうね。これを強引に言い換えるとすれば、まだまだ伸びしろがある、ということになりましょうか。


 冒頭で記した、私にとって耳の痛い話。意訳すれば、本番前に伸びしろがたっぷり残っているのはアマチュアの悪弊、といったところでしょう。でも、仮にそれが事実だとしても、私は一演奏者として、本番のために最後の最後までジタバタしたいと思っています。


 願わくば、来場される皆さんも、ステージに立つ私たちも、背筋がゾクッとする演奏を――。23日、ぜひとも会場の市川市文化会館でお会いしましょう!


(ファゴット・E)

市川交響吹奏楽団

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